いつもは空いていることの多いフランスの列車も、この朝は定員オーバーの超満員。そ して列車に乗り込む、一部の列車では客があふれて騒ぎ沙汰となったようだが、私たちを 乗せた急行列車では特に何もなく、定刻より5分遅れてパリを後にした。 パリ郊外の田園風景を抜け、一時間余りの後、列車はピカルデイ地方の中心都市アミア ンに到着した。上空はくもり、未だ太陽は姿を見せず焦りが募るが、天候は少しずつ回復 に向かっているように見えた。 ![]() 日食を見る人々 日食の始まりまで少し時間が余ったので、アミアン市街を散策する。この街のシンボル であるアミアン大聖堂を見学。高さ112mの尖塔がそびえている。内部はステンドグラ スやレリーフなどで美しく飾られている、街がこじんまりとしているだけに余計に聖堂の 振らず早々にフランス行きを決めました。また日程は日食を含めて8日間と長めに取り、 大きさが目に付く。その後、街の中央を流れるソンム川を渡り、観測のためにあてがわれ た市内の公園へ向かった、「黒い太陽」まであと二時間。それまで白一色だった上空に青 空が姿を見せた、そして遂に太陽が顔を出した。あきらめから一転、期待が高まってくる |