12時22分すぎ、内部コロナとプロミネンス/300ミリ望遠レンズ
皆既5分前、薄雲に覆われた太陽は肉眼でも直視できる。弓なりのように細い。
周りの風景は濃いサングラスで見たように暗くなり、少し涼しくなってきた。頭上の青
空は、もはや青くなく、深く沈んだ色に見える。ギャラリーもかなり騒ぎはじめた。
皆既1分前、暗い。太陽は糸のように細くなってしまった、カウントダウンの声は聞こ
えない、明るい陽光に慣れた眼には、近くの人の表情も見えなくなった。
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